エリサ法
エリサ法
エリサ法とは、アメリカの1974年従業員退職所得保障法の略称のことである。
企業年金制度の加入者の受給権保護を目的に企業年金などを包括的に規制する。
アメリカの企業年金制度は1950年代に急速に普及したが、
制度の普及に伴い企業倒産、資金積み立て不足、資金流用などによって
年金を受給できない事態が頻繁に起こり、社会問題となったことから同法制定へと至った。
エリサ法受給権確保の目的から、最低積み立て規準の制定や年金給付保証公社の設立など
幅広い規制内容を盛り込んだものとなっているが、
特に注目されているのは、企業年金の資産運用者の受託者責任についての忠実義務、
分散投資義務及び法令遵守義務を厳格に規定していることである。
また、全館注意義務は一般にプルーデントマン・ルールと呼ばれ、
思慮分別のある人が自己の資産を運用するにあたって
用いるであろう注意を怠らないことが基本である。
さらに巨額の損失の危険性を最低限に抑えるために資産の投資を分散する義務を負う。
エリサ法はしばしば「プルーデント・エキスパート・ルール」とも呼ばれている。