イールド・スプレッド
イールド・スプレッド
イールド・スプレッドとは、利回り格差と訳される。
証券の銘柄間の利回りの差異を言う。従来は債権同士の利回り比較に用いられていたが、
最近では債権と株式の差が注目されることがある。
@債権同士の比較、債券利回りはクーポン、残存期間、種類、信用度、
などの違いを反映して、銘柄ごとに異なっている。
これは、各要素に対する投資家の選好が需給関係に反映した結果である。
これらの要素が同一、または似通っている銘柄同士であれば、
同じ水準の利回りに買われてよいことになる。
実際、そうなることも多いが、需給関係のぶれによって、
時に大きな利回り格差が発生することがある。
そうすれば、割高な銘柄を売り、割安な銘柄を買えば、
価格の訂正すなわち利回り格差の縮小が生じたときに利益が得られる。
こうした売買のことをスプレッド運用という。
A債券利回りと株式利回りとの比較、利回り格差は、
株式の配当利回りと債券の直接利回りとの差異についても用いられる。
たとえば、アメリカではS&P500種の配当利回りと
公社債インデックスの直接利回りを比較して、
株式と債権のどちらに投資の比重をかけるかの判断に用いている。
B債券利回りと株式益回りの比較、
ここ何年か、株式については配当利回りよりも利益利回りないしは益回りを使うことが多い。
株価水準指標として配当利回りに代わって株価収益率が主流となったことを反映したものであろう。
日本では、長期債の利回りから予想利益ベースの
益回りを差し引いた値を使用する例が多い。
格差の拡大は、株価が金利水準に比べて割高になっている状態を表し、
逆に縮小は、株価が金利水準に比べて割安になっている状態を表す。