イミュニゼーション
イミュニゼーション
金利変動を源泉とする債券投資のリスクには、
受け取り利息の再投資金利の変動リスクと価格変動リスクがあり、
この再投資リスクと価格変動リスクは互いに相殺しあう性格がある。
つまり、金利上昇時には手持ちの債権は値下がりをするが、
再投資する債権の利回りは上昇するから再投資収入は増加する。
一方の損失をもう一方の利益で埋めることができればこの収益変動リスクを回避できる。
このような将来の金利変動に伴う収益変動を回避使用と考えられた債権の運用方法が、
デュレーション・マッチング運用もしくはイミュニゼーション運用である。
金利上昇に伴うクーポンの再投資額の増加分と、
償還期日に受け取るべきキャッシュフローの評価の減価分が
一致する投資期間を意味するのが、マコーレー・デュレーションである。
この特性を利用すればイミュニゼーション、つまり金利変動の免疫化が可能になる。
年金ALMでは資産と負債のデュレーションを一致させておくことで、
金利変動によるサープラスの変化を免疫化することができる。
一歩、一定水準の最低目標利回りは確保しつつも、
高いリターンを得る機会も確保しようとして考え出されたものが、
コンティンジェント・イミュニゼーションである。
この方法ではまずアクティブ運用を行って、そのポートフォリオの時価を評価して、
同時にその時点でイミュニゼーション運用に移行した場合の通気の利回りを計算する。
そして、イミュニゼーション運用による通気の利回りが
目標最低利回りと同じ水準レベルまで達した場合は、アクティブ運用をやめ、
イミュニゼーション運用に全面的に移行するのである。
この応用として、年金運用でサープラスがプラスの間はアクティブ運用を継続し、
サープラスがゼロになったらイミュニゼーションに移行するという戦略が考えられる。